組織の求心力低下と会社の衰退

これは僕の勘と言うか、感覚でしかないのですが、なんとなく、我が社が加速度的に衰退へと転がり始めているような気がしています。理由はよく分からないけど、雰囲気が良くない・・・。なんと言うか、どこの事業所に行っても影があると言うか、覇気がないと言うか、社員のモチベーションが低く、投げやりと言うか・・・そんな感じです。

ジリジリと売上が下がっているし、仕事が出来る人が続々と退職しているし、何よりも、働いている人間の表情が暗く、事務所も以前に比べて、薄暗いような気がします。みんな淡々と仕事をこなしてはいるのですが、何かが違うと言うか、以前に比べて活気がありません。

僕は元々、システム屋、WEB屋として働いていて、社頭との縁があり、社内の情報システムの整備、必要なアプリケーションの構築、WEBマーケティング全般を目的に転職してきた中途採用組です。実績は、5年半で、あらかたの社内システムは構築したし、WEBサイトを再構築して問合せ数(月平均400件)、サイトからの売上(年間8,000万円)を叩き出す化け物サイトに成長させました。

そして、僕の日常は、日々のシステム維持・運営以外に、特にコレと言ったやることもなく、好き勝手に誰かの仕事の手伝いです。そうすると、必然的にみんなと仲良くなり、色々と話すようになるんですが、最近、誰もが口を揃えて「やることがない・・・」と。

最初は、みんなが謙遜して言っているのかと思っていました。でも、よくよく話を聞いてみると、どうやら本当にやることがないらしい。

僕自身も、システム構築という大きなプロジェクトが一段落してしまい、今は保守運用がメインになっています。WEBサイトも軌道に乗って、あとは定期的なメンテナンスと少しのコンテンツ更新程度。確かに成果は出ているけれど、それが逆に自分の存在意義を曖昧にしているような気がしてなりません。

「やることがない」という言葉の裏には、もっと深刻な問題が潜んでいるのではないでしょうか。それは、会社全体として明確なビジョンや目標を見失っているということです。みんながそれぞれの持ち場で頑張ってはいるものの、その努力がどこに向かっているのか、何のためなのかが見えなくなっている。だから「やることがない」という言葉が出てくるのだと思います。

よくよく考えてみると、2年前までは、社長は明確な成長戦略を語っていたし、各部署にも具体的な目標がありました。新しいプロジェクトが次々と立ち上がり、みんながその実現に向けて一丸となって取り組んでいました。僕のシステム構築も、その一環として位置づけられていたからこそ、やりがいを感じながら取り組むことができたんだと思います。

でも今は、そうした一体感が失われています。各部署がバラバラに動いているように見えるし、全社的な方向性が見えません。社長との距離も以前より遠くなったような気がします。月例の全体会議も形骸化していて、報告事項の確認程度で終わってしまう。以前はもっと活発な議論があったはずなのにね。

特に気になるのは、中間管理職の人たちの様子です。明らかに元気をなくしています。彼らは上から降りてくる指示と、現場の実情との板挟みになって苦しんでいるのでしょう。「上は現場のことを分かっていない」という愚痴をよく耳にします。一方で、現場の若手社員たちは「管理職が何を考えているのか分からない」と言っています。

僕が構築したWEBサイトが成功したのも、単に技術的なスキルがあったからではありません。営業部、製造部、経理部など、様々な部署の人たちと連携し、それぞれの知見を活かしながら作り上げたからです。その過程で、みんなが同じ目標に向かって努力する一体感を味わうことができました。

今、会社に必要なのは、まさにそうした一体感の復活なのではないでしょうか。売上の数字や人材流出といった表面的な問題の背景には、組織としての求心力の低下があります。それを回復するためには、トップダウンの指示だけでは限界があります。現場からのボトムアップの動きも必要です。

とは思うものの、僕も会社に不信感を抱いているので、どう転んでも良いように『中小企業診断士』の資格を取得し、必要であれば会社にアドバイスを・・・。ないない。ぶっちゃけた話、僕には愛社精神など欠片もないので、自分の身は自分で守ります。もう、会社が従業員を守る時代は終焉を迎えました。会社と従業員が対等に話ができるようにならなければ、その会社は衰退していきます。時代が変わったんですよ。