AISASとは?初心者でもわかる“ネット時代の購買行動モデル”
「マーケティングって難しそう…」「何から勉強したらいいの?」
そんなあなたにまず知ってほしいのが、AISAS(アイサス)モデルです。
AISASは、現代のWebマーケティングにおいて非常に重要な「消費者の行動パターン」をシンプルにまとめたフレームワークです。
特にインターネットやSNSが当たり前の時代に、ユーザーがどうやって商品やサービスに出会い、買って、広めていくかを理解するのにとても役立ちます。
この記事では、マーケティング初心者でもイメージしやすいように、AISASの意味や活用方法をわかりやすくご紹介します。
AISASとは?5つの行動ステップ
AISASは、次の5つの英単語の頭文字をとった言葉です。
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項目 |
意味(英語) |
日本語の意味 |
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A |
Attention |
注意を引く(目に留まる) |
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I |
Interest |
興味を持つ(もっと知りたい) |
|
S |
Search |
検索する(調べる) |
|
A |
Action |
行動する(購入・申込など) |
|
S |
Share |
共有する(SNSなどで発信) |
AISASは、ネット社会における購買行動の流れを表現したモデルです。
特に注目すべきは、「検索(Search)」と「共有(Share)」という行動が入っている点です。これは、スマートフォンとSNSが当たり前になった今の消費者行動にぴったり合っています。
AIDMAとの違いは?
マーケティングの勉強を始めると「AIDMA(アイドマ)」という言葉も出てきます。AIDMAは、テレビCMなどが主流だった時代に作られたモデルで、
- Attention(注意)
- Interest(興味)
- Desire(欲求)
- Memory(記憶)
- Action(行動)
という流れでした。
AIDMAは、消費者が受け身で情報を受け取り、記憶して買うというスタイルです。一方でAISASは、消費者が自ら情報を検索し、購入後に発信までするという、より能動的な行動モデルになっています。
AISASの各ステップをわかりやすく解説
1. Attention(注意を引く)
まずは、ユーザーの目に入ること。SNSの投稿、検索広告、YouTubeの冒頭広告など、「ふと目にとまる」きっかけがここです。
例:Instagramを見ていたら、「肌荒れに効くサプリ」の広告が目に入る。
2. Interest(興味を持つ)
ただ目に入るだけでなく、「おや?これ気になるな」とユーザーが関心を持つステップです。デザイン、言葉、共感などがカギです。
例:「最近肌荒れひどいから、これ気になるな」と思う。
3. Search(検索する)
興味を持ったら、次は検索です。今の時代、ほとんどの人が商品を買う前にGoogleやSNSで調べます。
例:「サプリ名+口コミ」や「副作用ある?」とGoogle検索。
4. Action(行動する)
情報を調べて納得したら、購入や申し込み、無料登録などの「行動」に移ります。
例:公式サイトで商品を注文。Amazonでポチッと購入。
5. Share(共有する)
買ってよかった!と思ったら、人は自然と誰かに話したくなるもの。SNSに投稿したり、レビューを書いたり、これが最後の「共有」のステップです。
例:X(旧Twitter)で「このサプリ、効果すごい!」と投稿。
AISASが大事な理由
AISASは、「いまどきのユーザーの動き」をとてもよく捉えたモデルです。
昔のように広告を出せば買ってもらえる時代ではありません。
現代では、
- まず検索する
- 口コミを重視する
- 体験をSNSで発信する
こうした行動が購買の意思決定に強く影響します。だからこそ、AISASの流れを意識したマーケティング戦略が必要なのです。
AISASを活かすマーケティングのコツ
では実際に、AISASをどうマーケティングに活かせばいいのでしょうか?
- Attention・Interest を高めるには
- キャッチーな見出し、サムネイル
- 読者目線の悩みや課題に寄り添う言葉
- デザインや色、感情に訴える表現 - Search されるには
- SEO対策を意識した記事やサイト作り
- 商品名や悩みキーワードで検索される導線作り
- SNSでも情報発信する - Action を促すには
- 簡単に申し込める導線(CTAボタン)
- クーポン、無料体験、限定特典などの用意
- 購入後の不安を減らすFAQやレビューの掲載 - Share されやすくするには
- 「シェアしたくなる体験」を提供する
- SNS投稿キャンペーンやレビュー特典を用意
- 感情を動かすストーリーのある商品紹介
まとめ:AISASを理解すれば、ユーザーの心に届く
AISASは、ネット時代の購買行動を理解する上で非常に重要なモデルです。特にWebマーケティングを始めたばかりの方にとって、「ユーザーがどんな流れで行動しているのか?」を知ることは、発信や販売の第一歩になります。
- 気づいてもらう(Attention)
- 興味を持ってもらう(Interest)
- 自分で調べる(Search)
- 行動してもらう(Action)
- そして広めてもらう(Share)
この流れを意識するだけで、あなたの発信や商品紹介の質は大きく変わります。
マーケティングの第一歩として、ぜひAISASを活かしてみてくださいね!