AIDMAとは？お客さまの「買いたい！」を生み出す5つのステップ

Webマーケティングを学び始めると、「どうすれば商品やサービスが売れるのか？」という問いに必ずぶつかります。

そんなときに役立つのが、「お客さまの心の動き（心理）」を5つのステップに分けた考え方･･･それがAIDMA（アイドマ）モデルです。

この記事では、「マーケティングって難しそう･･･」と思っているあなたにもわかるように、AIDMAの内容をやさしく、具体的に解説します。

AIDMA（アイドマ）とは？

AIDMAは、お客さまが商品やサービスに出会ってから、実際に買うまでの心理の流れを5つのステップで表したフレームワークです。

それぞれの英語の頭文字を取って「AIDMA（アイドマ）」と呼ばれています。

ステップ	意味	日本語の意味
A	Attention	注意を引くこと
I	Interest	興味・関心を持つこと
D	Desire	欲しいと思う気持ち
M	Memory	記憶に残ること
A	Action	実際の購入などの行動

たとえば、あなたがSNSでたまたま見かけた広告から、気になる商品を調べて、欲しくなって、記憶に残り、やがて購入した･･･という経験があるかもしれません。
それもまさに、AIDMAの流れにそった“消費行動”なのです。

それぞれのステップを詳しく見てみよう

1. Attention（注意）

まずは、お客さまに「気づいてもらう」ことが大切です。どんなに良い商品でも、知ってもらえなければ買ってもらえません。

• たとえば：Instagramのタイムラインで、鮮やかなパッケージのサプリ広告が流れてきた。
• このときの気持ち：「お、なんか目を引くな。何の広告だろう？」

工夫ポイント：目を引く画像、キャッチーな言葉（キャッチコピー）、印象に残るデザインなどが有効です。

2. Interest（関心）

「ちょっと気になるな」と思ってもらえたら、次に必要なのは詳しく知ってもらうこと。

• たとえば：その商品をタップして、Webページにアクセス。
• このときの気持ち：「このサプリ、どんな成分が入ってるの？本当に効果あるの？」

工夫ポイント：成分の説明や使い方、誰におすすめかをわかりやすく伝えましょう。

3. Desire（欲求）

さらに読み進めていくと、「これ、自分にも必要かも」と思い始める人が出てきます。ここが「欲しいな」と思ってもらえるかどうかの勝負どころです。

• たとえば：口コミや体験談、ビフォーアフターの写真を見て、共感が生まれる。
• このときの気持ち：「私もこれで体の調子が良くなったらいいな･･･」

工夫ポイント：実際に使った人の声、メリット、共感できる悩みを紹介すると効果的です。

4. Memory（記憶）

ここまでで「良さそう！」と思っても、すぐに買わない人もたくさんいます。記憶に残してもらう工夫が大切です。

• たとえば：ページをブックマークしたり、商品名を覚えたり、Instagramをフォローしたり。
• このときの気持ち：「時間があるときにまた見てみよう」「名前だけでも覚えておこう」

工夫ポイント：ブランド名の覚えやすさ、SNSへの誘導、LINE登録やメルマガなどで“あとで”思い出してもらえるようにします。

5. Action（行動）

最後は、「実際に買う・申し込む」という行動につなげることが目的です。

• たとえば：翌日、思い出して商品ページを再訪問し、「初回限定30％OFF」のキャンペーンを見て購入。
• このときの気持ち：「今ならお得だし、やっぱり買ってみよう！」

工夫ポイント：購入までの導線をわかりやすく、ボタンを大きく目立たせる、購入を後押しする特典などが効果的です。

AIDMAを使ってみよう！身近な例で考える

たとえば「冷凍ミールキット（宅配料理）」の場合：

ステップ	具体的な例
注意	SNSで「時短ごはん」の広告を見かける
関心	「忙しい主婦向け」などの説明に共感する
欲求	写真がおいしそう、使ってみたいと思う
記憶	商品名をメモ、LINE登録しておく
行動	クーポン付きで初回注文する

このように、お客さまの気持ちを丁寧に追いかけていくことが、AIDMAの活用につながります。

Webマーケティングでどう使うの？

AIDMAを意識すると、次のような場面で役立ちます。

• LP（ランディングページ）の構成を考えるとき
• 広告バナーの作り方を決めるとき
• SNS投稿の内容を組み立てるとき

「この投稿は“注意”を引くため」、「このページでは“欲求”を高めたい」など、ステップごとに目的をはっきりさせることで、お客さまの心を自然に動かすことができます。

まとめ：AIDMAは“お客さまの気持ちの地図”

AIDMAを知ることで、「売るための仕組み」を感覚ではなく、論理的に考えられるようになります。

難しく考える必要はありません。

「お客さまは、どんな気持ちでこのページを見ているだろう？」と想像することが、マーケティングの第一歩です。

あなたの伝えたい商品やサービスが、誰かの心に届くように。AIDMAを地図のように使って、Webマーケティングの世界を一歩ずつ進んでいきましょう！