ULSSASとは？“自然に売れる”時代のSNSマーケティング完全ガイド - どこにでもいる中年親父の『中小企業診断士』への挑戦

近年、広告だけではモノが売れにくくなってきた･･･そんな話をよく耳にしませんか？

SNSの普及により、私たちの「買いたい」という気持ちは、テレビCMやチラシよりも、友人の投稿やリアルな体験談から生まれるようになってきました。

そこで注目されているのが、ULSSAS（ウルサス）という購買行動モデルです。

この記事では、Webマーケティング初心者の方にも分かりやすく、「ULSSAS」の意味や流れ、そして実践ポイントを解説します。

ULSSASは、以下の6つの頭文字から構成される、SNS時代の新しい購買プロセスです。

これは、SNS上で発信されたユーザーのリアルな体験が、他のユーザーに共感され、検索・購入へとつながり、さらに自分でも発信する…という「共感と体験が自然に拡がる」サイクルです。

まず始まりは、ユーザー自身が発信する「体験」のシェアです。

たとえば、

こうしたリアルな投稿が、「広告」よりも信頼される時代になっています。企業が発信するよりも、等身大の“クチコミ”が大きな影響力を持つのです。

UGCが投稿されると、フォロワーや他のユーザーが「いいね」や「リポスト」で反応します。

この「いいね」が多い投稿は、他の人から見ても“信頼できそう”という印象につながり、さらに注目が集まります。

気になった人は、InstagramやX（旧Twitter）などのSNSで検索を始めます。

SNS検索では、企業発信では得られないリアルな声や実際の使用写真が集まります。

SNSで気になった商品を、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでも調べます。

ここで購入を決める最後の“ひと押し”となる情報が得られるのです。

情報を確認したら、いよいよ購入。

オンラインショップや実店舗、アプリなどを通じて、商品やサービスが手元に届きます。

このステップで重要なのは、スムーズで迷わない購入導線を用意しておくことです。

購入後、満足したユーザーが自分のSNSで感想を投稿します。これがまた新しいUGCとなり、次のユーザーの購買行動を生むキッカケになります。

このようにULSSASは「体験 → 拡散 → 購買 → 再拡散」という、自然に広がる“共感の連鎖”を生み出す仕組みなのです。

たとえば、あるD2Cのスキンケアブランドでは

という流れが、広告費ゼロで自然発生的に展開されました。

「そんなの企業じゃないとできないのでは？」と思う方もいるかもしれません。でも、実は個人でも、小規模なECでも十分活用可能です。

このように、「お客様に語ってもらう仕組み」を意識するだけで、ULSSASの流れができてきます。

ULSSASは、売り込まずとも自然と売れていく時代に欠かせない考え方です。

ポイントは、「顧客が主役」という視点。

SNSが当たり前の今だからこそ、あなたのビジネスにもULSSASを取り入れてみませんか？