会社を辞めた、本当の理由:腐った組織から抜け出すために

自分という武器がない人間ほど、肩書や立場というものにしがみつき、他人の功績を奪い、自らのミスを擦り付けると言った至極、醜くかっこ悪いことを平然としやがる。僕が会社を辞めた理由も、そんな腐った人間が躍動する世界に嫌気を抱いたからです。

もちろん、自分の武器に気づいている、戦える武器を持っている人間は少ないかも知れない。だけど、権力の庇護に入り、あたかも自分にも権力があると勘違いする人間にはなりたくない。僕は、そんな人たちとは違う道を歩みたかった。会社という檻の中で、自分の価値を見失いたくなかったのです。

組織に巣食う「肩書にしがみつく人々」の正体

僕が会社員として過ごした25年間の中で、残念ながらそういった「肩書にしがみつく人々」を多く見てきました。彼らは、自分の実力ではなく、役職や部署の権限を盾に物事を進めようとします。部下のアイデアをあたかも自分のもののように発表し、成功すれば手柄を独り占め。一方で、問題が発生すれば、責任を部下に押し付け、自分は知らぬ存ぜぬを決め込む。そんな光景を目の当たりにするたびに、僕は心の底からうんざりしていました。

彼らの行動原理はシンプルです。自分の無能さを隠し、自己保身を図るため。本当の実力がないからこそ、肩書という虚像にしがみつき、他人の力を利用してまで自分の地位を守ろうとするのです。そして、そんな彼らが組織内で力を持ち、発言権を持つようになると、その組織は徐々に腐敗していきます。健全な意見は封じられ、挑戦的な取り組みは潰され、やがて活気を失っていく。僕は、まさにそうした組織の末期症状を肌で感じていました。

僕が「腐った世界」に嫌気を抱いた瞬間

僕が会社を辞めることを決意するに至った決定的な出来事がいくつかあります。

あるプロジェクトで、僕はチームリーダーとして困難な課題に取り組んでいました。徹夜続きでようやく解決策を見つけ出し、あと一歩で成功という段階まで漕ぎ着けた時、突如として上層部から横やりが入りました。具体的な解決策を提示するでもなく、ただ「このやり方ではダメだ」と頭ごなしに否定され、最終的には、僕が培ってきたノウハウが全く活かされない、非効率な方法での進行を強いられました。その結果、プロジェクトは大幅に遅延するし、利用者からの信頼も失いかけました。そして、その失敗の責任は全て、担当者の僕に押し付けられたのです。

別の時には、僕が長年かけて築き上げてきた取引先との関係を、何の断りもなく、別の部署の人間が横取りしようとしたこともありました。彼らは、僕がどれだけその関係性の構築に時間を費やし、信頼を得てきたかを知ろうともせず、ただ「自分の手柄にしたい」という浅はかな理由だけで行動していたのです。

これらの経験を通じて、僕は強く思いました。「この会社にいても、自分の努力や成果が正当に評価されることはない。むしろ、食い物にされるだけだ」と。

そして、そうした腐った人間関係の中で、僕自身の情熱やモチベーションが少しずつ削り取られていくのを感じていました。

自分の「武器」を見つけ、戦うことの意義

僕が会社を辞めることを決断できたのは、幸運にも自分に「武器」があることに気づいていたからです。25年間、システム開発とWeb開発の現場で培ってきた確かなスキルと経験。これは、誰にも奪われることのない、僕自身の財産です。この武器さえあれば、会社という組織に依存せずとも、僕は生きていける。そう確信できたことが、僕に退路を断つ勇気を与えてくれました。

もちろん、自分の武器を見つけることは、簡単なことではありません。多くの人が、自分が何を強みとしているのか、何を武器として戦えるのか、分からずに悩んでいることでしょう。僕も、最初から明確に自分の武器を意識していたわけではありません。日々の仕事の中で、様々な困難に直面し、それを乗り越えるために必死に学び、経験を積み重ねていく中で、少しずつ自分の得意なこと、情熱を傾けられること、そして市場価値のあるスキルが何なのかが見えてきました。

大切なのは、常に学び続け、新しいことに挑戦し、自分の可能性を広げていくことだと思います。そして、自分が本当に情熱を傾けられることを見つけたら、それを徹底的に磨き上げること。それが、やがて自分自身の「武器」となるはずです。

権力に寄りかからない生き方

「権力の庇護に入り、あたかも自分にも権力があると勘違いする人間にはなりたくない」。これは、僕が会社を辞める際に、心に強く誓ったことです。僕は、誰かの権力に寄りかかって生きるのではなく、自分の実力と努力で道を切り拓きたい

フリーランスとして独立する道は、決して平坦ではないでしょう。収入は不安定になるかもしれませんし、全ての責任は自分一人で背負うことになります。しかし、僕はそれ以上に、自分の意思で物事を決定し、自分の力で成果を生み出すことへの喜びを感じています。他人の顔色を窺うことなく、自分の信じる道を突き進める。これこそが、僕が本当に求めていた生き方なのです。

腐敗した組織にしがみつくことしかできない人々を横目に、僕は自分の武器を携え、新たなフィールドで戦いを挑みます。この挑戦は、僕自身の人生を豊かにするだけでなく、僕の背中を見て育つ子供たちにも、「自分の人生は自分で切り開くものだ」というメッセージを伝えることができると信じています。

会社という「守られた組織」を離れ、僕は今、本当に自由な世界へ飛び出します。僕の武器は、この25年間で培った経験と知識、そして何よりも「自分自身の力で生き抜く」という覚悟です。

最後に

おそらくですが、僕が辞めた後、あれも、これも上手く行かないことは全て僕のせいになると思います。他人のせいにすることでしか、逃げる道を知らない人たちなので、仕方がありません。そして、僕はそんな輩を助けようとは一ミリも思いません。一緒に働いていた仲間からのヘルプであれば、真摯に応えますが、嫌いな人間の尻を拭うほど、僕は人間ができていません。

僕だけではなく、そんな人間も、自分自身の力で生き抜く覚悟が必要なんですよね。

<筆者プロフィール>

元・一人情シス社員。現在はフリーランスとして独立準備中。理不尽や曖昧さにモヤモヤした経験を、こうして文字にすることで消化しています。