中小企業診断士への近道!「財務・会計」攻略は簿記から始まる!

中小企業診断士の学習を始めたばかり、あるいはこれからチャレンジしようと考えている人のうち、何割かは、学習計画を立てる中で「財務・会計」という科目に少し構えている方もいるのではないでしょうか?

僕は今、まさにその「財務・会計」を攻略するための第一歩として、簿記の学習から始めています。

もしかしたら、「遠回りでは?」と感じる人もいるかもしれません。しかし、この簿記の基礎固めこそが、最終的に中小企業診断士試験合格への最短ルートだと確信しています。

なぜなら、「財務・会計」は一次試験の主要科目であるだけでなく、二次試験の事例問題にも深く関わってくるからです。ここで盤石な土台を築いておくことが、二次試験対策にも直結すると考えています。

簿記って、実は面白い!?

これまで簿記に触れる機会が全くなかったため、最初は正直なところ戸惑いもありました。聞き慣れない専門用語や独特のルールに「これは手強いっ」と思ったのも事実です。

でも、いざ学び始めてみると、これが意外と面白いんですよね。 基本的な仕組みさえ理解してしまえば、驚くほどスムーズに学習を進められます。まるでパズルのピースがはまっていくような感覚で、会社の「お金の動き」が徐々にクリアに見えてくるのが、簿記の醍醐味だと感じています。

そもそも「簿記」って何だろう?

「簿記」という言葉は聞いたことがあっても、具体的に何をするのか、ぼんやりとしたイメージしか持っていない人もいるかもしれません。

簡単に言うと、簿記とは「企業のお金の出入りを記録し、その経営状態を数字で正確に把握するための技術」です。

たとえば、皆さんの会社で「今月、売上がいくらあったか?」「仕入れにいくら使ったか?」「最終的にいくら利益が出たか?」といった情報を、きちんと整理して記録するのが簿記の役割です。

具体的には、日々のお金の動きを「仕訳帳」というノートに書き出し、それを「勘定科目」という分類ごとに「総勘定元帳」などの「帳簿」にまとめていきます。そして、最終的にその記録をもとに、会社の成績表ともいえる「財務諸表(決算書)」という書類を作成するのです。

簿記を学ぶことで得られるスキル

簿記を学習することで、以下のようなスキルが身につきます。

  • 会社のお金の流れを正確に理解できるようになる
  • 経営判断に必要な数字を読み解く力がつく
  • 企業の損益状況や資産の増減を正確に把握できるようになる

特に中小企業診断士を目指す人にとっては、これらのスキルは経営を分析し、適切なアドバイスを行う上での揺るぎない土台となります。簿記の知識がなければ、企業の財務状況を深く理解することはできません。

最初は「仕訳」や「勘定科目」といった専門用語のオンパレードに圧倒されるかもしれませんが、心配はいりません。一つずつ丁寧に学んでいけば、必ず理解できるようになります。今は初心者向けの分かりやすい教材や動画がたくさんありますので、自分に合ったものを見つけて、無理なく学習を進めることができますよ。

中小企業診断士の学習範囲は非常に広く、簡単な道のりではありません。しかし、私のように、こうして基礎から一歩ずつ着実に積み上げていくことで、確かな力が身についていくはずです。簿記の学習は、きっとその先の大きな助けになると信じて、焦らずコツコツと続けていこうと思います。